椋樹不言 樹花清清 りょうじゅふごん じゅかせいせい春になれば芽吹き、葉を茂らせて、木陰に人々が憩う。夏の初めには、人知れず花をつける。その花の何とかぐわしく清々しいことだろう! そして、秋には甘い実をたくさん結んで小鳥たちを養い、冬はその落葉の中で虫たちを眠らせるのだ。そう、椋の木は何も言わないけれど、さまざまな生きものがこの木のもとに集ってくる。…こんな意味をこめて、椋の言葉としました。